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第43回企画展 山水づくし 鳥づくし
山や河、渓谷などの自然風景を主題とする山水画は、癒し、あこがれ、そして時に懐かしさを感じさせるものとして描かれ、東洋画題の中でも最もポピュラーであるといえるでしょう。 上野記念館コレクションにおいても山水画はその大部分を占め、中でも江戸時代後期に山水画の名手として活躍した高久靄厓(一七九六~一八四三)や谷文晁(一七六三~一八四〇)門下の作品群はいずれも名品です。 今回の展覧会では靄厓をはじめ、田﨑草雲(一八一五~九八)、小杉放菴(一八八一~一九六四)や石川寒厳(一八九〇~一九三六)など、栃木ゆかりの画人の山水画を中心に、さまざまな時代の作品をご紹介します。雄大な自然表現へ挑戦した画家たちの技量の高さにも注目しながら、ご鑑賞ください。 また、あわせて本年の干支にちなみ、鳥を描いた作品を展示いたします(第3展示室)。かわいらしい鳥たちの姿にも心癒されることでしょう。 【主な出品作品】 高久靄厓「山水図」「?古画冊」「岩石図冊」、菊池教中「山水図」、田崎草雲「江山清遠図」、石川寒厳「山水図」など
- 期 間:平成29年5月8日(月)~6月30日(金)